子どもの成長は、毎日が新しい発見の連続です。
特に1歳1ヶ月から1歳2ヶ月の時期は、言葉や身振りを使って自分の気持ちを伝えようとする「伝える意欲」が芽生え、親子のコミュニケーションがより活発になる大切な段階です。
この時期には、子どもがどのように自己表現を学び、成長していくのかを理解しながら、親としてどんなサポートができるのかを考えることが重要です。
この記事では、この時期特有の子どもの発達や親子の関わり方について詳しくご紹介します。
生後1歳1ヶ月〜1歳2ヶ月 コミュニケーションが活発に
「伝える意欲」
「ちょうだい」「おいで」「ねんね」など、理解できる言葉が少しずつ増えてくる頃です。
言葉を使ったやりとりを楽しめるようになってきます。
それとともに自己主張も強くなり、自分の意思を身近な大人に、一生懸命言葉や身振り手振りで伝えようとします。また、思いどおりにならないと癇癪を起こすことも…。
半面、自分の気持ちを理解してもらえて時は、大満足。人に気持ちが伝えわる喜びが、言葉の発達をさらに促します。
おしゃべりに共感を
まだ、話せる言葉は2〜3語程度の子どもがほとんど。そのぶん、身振り手振りで伝えようとしてきます。
子供がなにか伝えたがっている時は、親子のコミュニケーションのチャンス!
子供の気持ちを推測しながら、「そうね、〇〇だね」など、表現と言葉で共感してあげましょう。
思い通りにならずかんしゃくを起こした時も、落ち着いたところを見計らって、「そうか、〇〇したかったんだね」と声をかけましょう。
この時期の子ども
- 体重、身長の発育ペースが穏やかになる
- 一人で歩き始める子が多い
- 上下4本ずつ前歯が生えそろう子が多い
- 意味のある言葉を2〜3語程度いうようになる
- 離乳食が完了期にむかう
- 自己主張がはっきりしてくる

体重の目安
- 男の子:7.85〜11.28kg
- 女の子:7.31〜10.69kg
あいさつは身振りとセットで
挨拶はコミニケーションの基本と言うだけでなく、生活の節目に欠かせないものです。
しかし、この時期はまだ、「おはよう」「こんにちは」「おやすみなさい」を言えるほど発達していません。
言葉が伝わない分、身振りをつけて挨拶しましょう!
しっかり言葉で挨拶できるようになるのは、2歳になってから。
今は、挨拶で心を交わし心地よさを体験できれば充分です。
親子間だけでなく、夫婦間でも実振り付きの挨拶を楽しみましょう。
挨拶はこんな身振りがはじめの1歩
- タッチ
お互いの手のひらを合わせながら、おはようなどの挨拶を。片手タッチでも両手タッチでもOK!
笑顔も忘れずに。
- おじぎ。
「ありがとう」「どうも」など感謝の気持ちを伝えるときは、この言葉と一緒にペコリとお辞儀を。
できたら「上手だね」と褒めましょう。

手洗い、歯磨きは親と一緒に
病気や虫歯を予防するための手洗いや歯磨きは、生活習慣の基本中の基本です。しかし、どちらも1人で上手にできるようになるのは、数年先のこと。
今は親と一緒にやる時期です。手洗いは、子供の両手を包み込むようにして、流水の下で一緒にゴシゴシ洗います。
また、乳幼児用歯ブラシを使っての歯磨きは、上の前歯が4本生え揃ってからで、それまでは、水で濡らしたガーゼで、端の汚れを拭き取る程度で充分です。少しずつならしていきましょう。
こんなこともう少し先で大丈夫!
スプーンフォークの練習
まだ「手づかみで食べ」で、食べる楽しさを味わってほしい時期。スプーンフォークの練習は、離乳食完了までに始めれば大丈夫。

片付け
発達段階上、収納ケースから出すことを覚えるのが先です。子供が出したら、親が入れる、を遊び感覚で繰り返すことから始めてみて。

着替え
「バンザイしてね」が理解できるようになったら、親のリードのもと、着替えにチャレンジ出来るようになります。
まとめ
1歳1ヶ月から1歳2ヶ月の子どもは、言葉や身振りを通じて自分の気持ちを伝える力を育みながら、心も体も大きく成長していきます。
この時期の子どもとのコミュニケーションは、親子の絆を深める大切な時間です。
日々のやりとりに共感し、温かく見守ることで、子どもの自己表現や生活習慣の基礎が自然と身についていきます。
焦らず、楽しみながら成長をサポートしていきましょう!
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