赤ちゃんの成長にとって、離乳食は単なる栄養補給の手段ではありません。
食べるという行為を通じて、口や顎の筋肉を発達させ、健康な歯並びや正しい嚥下機能を育む重要なステップなのです。
この『口育』という視点から見ると、離乳食の進め方や与え方には多くの工夫と配慮が必要です。
本記事では、離乳食を通じて赤ちゃんのお口の成長をサポートするための具体的なポイントやアドバイスをお伝えします。
赤ちゃんの未来の健康を支える第一歩として、一緒に『口育』について考えてみませんか?
口育ってなに?
「口育(こういく)」とは、0歳から始めるお口周りの筋肉や機能の発達をサポートし、噛む・飲み込む・呼吸するなどの口腔機能を正常に発達させるための取り組みです。
これにより、歯並びや顎の成長を整え、全身の健康や発達を促します。
具体的には、新生児期から哺乳や離乳食の与え方、姿勢、舌の位置、鼻呼吸の習慣化などに注意を払いながら、口腔機能の発達を支援します。
また、口腔筋を鍛えるトレーニングや正しい食べ方・噛み方を習慣づけることも含まれます
離乳食と口育の関係性
- 離乳食は、赤ちゃんが「吸う」動作から「噛む」「飲み込む」動作へ移行する重要な時期であり、口周りの筋肉や顎の発達を促します。
- 離乳食を正しく進めることで、将来の歯並びや嚥下機能、呼吸機能に良い影響を与えます。

離乳食の与え方とポイント
- スプーンの使い方: スプーンを下唇に軽く当て、赤ちゃんが自分で上唇を閉じて食べ物を取り込むように促します。無理に押し込まず、自然な動きを待つことが重要です。
- 食材の硬さ: 初期は滑らかなペースト状、中期は舌で潰せる程度の柔らかさ、後期は歯茎で潰せる硬さへと段階的に進めます。
- 手づかみ食べ: 赤ちゃんが自分で食べ物を掴むことで、目と手の協調性や口腔機能が発達します。
正しいスプーンの使い方のほかに、使うスプーン選びも大切です。私が口育を意識して選んだスプーンは「ウィルアシスト 青芳製作所 フィーディングスプーン(ミニ)」です。
他にも口育を意識した離乳食おすすめなグッズとして「【離乳食グッズおすすめTOP3】1歳2ヶ月ママが選ぶ!便利で役立つアイテムを徹底紹介」で詳しく解説しています!

口育を意識した生活習慣
- 姿勢の重要性: 食事中は足が地面につき、背筋が伸びた姿勢を保つことが大切です。これにより顎や舌の正しい動きが促されます。
- コップ飲みの練習: ストローではなくコップ飲みを早めに練習することで、唇や顎の筋力を育てます。
- 適切な育児グッズ選び: 抱っこ紐や椅子などは正しい使い方を心がけ、赤ちゃんの姿勢や口周りへの影響を最小限に抑えましょう。
正しい姿勢で食事をすることは口育をすすめる上で大切なポイントです。そのため、赤ちゃんの膝が90°の角度の角度で、足が床にしっかりとつき、正しい姿勢をとれるような椅子選びが重要です。
ベビーチェア選び方は【2025年版】離乳食におすすめのハイチェア選び方と人気商品5選で詳しく説明しています。
私が買ったおすすめのチェアについては、大和屋『すくすくチェアプラス』徹底レビュー|成長に寄り添う人気ハイチェアの魅力とは?でお伝えしています。
離乳食期によくある悩みと解決策
- 赤ちゃんが食べ物を吐き出す場合やあまり食べない場合でも焦らず、少しずつ慣れさせることが大切です。親が楽しそうに食事する姿を見せることも効果的です。
- 食材アレルギーへの配慮や適切な硬さ・大きさへの注意も欠かせません。
歯科医師や専門家との連携
- 離乳食期から歯科医院で定期検診を受けることで、口腔機能の発達状況を確認し、不安点を相談できます。
- 日本口育協会など専門機関から情報や支援を得ることも可能です。
まとめ
離乳食は、赤ちゃんの栄養を補うだけでなく、口や顎の発達を促し、将来の健康的な成長を支える大切なステップです。
正しい姿勢や食材の選び方、与え方を工夫することで、赤ちゃんの『口育』をしっかりサポートできます。
焦らず赤ちゃんのペースに寄り添いながら、楽しい食事時間を共有することが何よりも大切です。
今日から少しずつ、赤ちゃんの健やかな成長につながる『口育』を意識してみてはいかがでしょうか?
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